キャベツをコンパニオンプランツと一緒に育てた結果は

キャベツ

野菜作りで敬遠されがちの
ブロッコリーやキャベツ、白菜、カリフラワーなどのアブラナ科の品種。

だめだめ、アブラナ科の野菜を作ろうなんて絶対に
やめるべきだよ。大量にチョウがやってきて卵を産み付け
他の野菜にまで被害が及ぶんだから。

このように言われて白い目で見られてしまうことも。

キャベツやブロッコリーでも
農薬は使わないで栽培しているの。

と、一言付け加えようものなら変人扱いです…

農薬を使わないでアブラナ科の野菜をつくることは片手間ではできないことは経験済みです。
何度も失敗を重ねてようやくなんとか納得がいく出来になって5年ほどです。

苦労しても作り続けている理由、
それはキャベツやブロッコリーはひんぱんに料理に使う野菜だから。

自分で野菜をつくりながら、大変だからと目を背けて市販品に手を伸ばすのは
作り手としてどうしても矛盾を感じます。

今回は害虫を少しでも忌避できればとキャベツやブロッコリー栽培に
レタスをコンパニオンプランツを利用することにしました。

キャベツの苗の間にレタスを植えてみる

キャベツ、ブロッコリーと各種レタスの苗は5月中旬に植えました。
当地では5月中は気温が上がらず寒く、
6月中旬くらいまでビニールマルチ、ビニール袋かけをしています。
モンシロチョウが飛び始めるのは6月中旬くらいからで、ビニールを取る時期は6月下旬。
その時期になるとブロッコリー、キャベツに待ち構えていたかのようにモンシロチョウがたくさんやってきます。

苗はこのように植えました。
キャベツの畝を作ります、キャベツ苗とレタス苗を交互に植えていきます。

様子を観察しているとレタス苗があっても例年と変わりなく蝶は飛び回っています。
しかし蝶はレタスには寄り付きません、やはりレタスは苦手なようです。
キャベツに蝶が寄ってくるのはレタスの苗が小さいせいなのかとも思いましたが、
その後の観察からそうではないと判明。

蝶となめくじ、忌避のためにとった対策は

蝶は卵を産み付ける目的でやってくるのです。
とりあえず毎年行っていたように週1回、薄めた木酢液入り玄米発酵乳酸菌と米ぬかを散布します。

米ぬか散布はキャベツにナメクジが寄ってこないようにするためなのですが、十分な効果とは言えません。
葉の裏側にとりつくナメクジにはなすすべなく、キャベツの根元に米ぬかを薄っすらまいたりもしましたが
雨で流されたり風に飛ばされたりでうまくいきません。

「なめくじは手で捕獲する」これしかありません。去年はなぜか大量のナメクジがキャベツに群がりました。
今までなかった現象です。

キャベツは外葉を中心に青虫に食い荒らされた穴が目立つようになり、見ためはよくありません。
葉の裏に産み付けられた卵を見つけ次第除去していきます。

害虫退治に追われながらもキャベツは成長し続け、
巻きが多くなり葉が大きくなっていくと元気になっていきます。
その頃には週1回の木酢液入り玄米発酵乳酸菌散布は継続し、米ぬか散布は2週間に1度としました。

キャベツはすくすくと生長し30㎝ほどまで巨大化していきました。
モンシロチョウの害は激減しましたがナメクジは依然として登場しています。

キャベツは例年になく上々の出来なのだけれど

結局、キャベツのコンパニオンプランツとしてレタスに害虫忌避効果があったとは言えません。
ですがキャベツの出来は上々でした。
従来のキャベツ栽培方法と変わった点はといえばレタスを近くに植えたことだけです。
木酢液入り玄米発酵乳酸菌散布、米ぬか散布は今までも使用していました。キャベツが今回ほど順調に生長し収穫できたことはなかったのです。

春に作った苗で初夏にキャベツを収穫すると同時に第2弾の苗を植えました。
同じようにキャベツは順調に生育して10月、11月まで収穫できました。

結論は
「キャベツとレタスは一緒に植えるべし」です。

害虫忌避効果をコンパニオンプランツでなんとかしたい

第2弾としてレタスだけでなく、他のコンパニオンプランツの野菜を近くに植えて様子を観察します。

・春菊を植える
・小ネギ(チャイブ)を植える
春菊は育てやすく手間がかからない野菜で、レタス同様にアブラナ科の野菜のコンパニオンプランツとして知られています。
チャイブはエゾネギ、セイヨウアサツキとも呼ばれるネギの仲間、ハーブです。
庭にたくさん増えているチャイブを掘り起こしてキャベツやブロッコリーの苗を植える時に一緒に植えてみます。

こんな感じでしょうか。

 

野菜作りは試して一度だけでうまくいくということはほぼ、ありません。
細かく観察をしながら試行錯誤をしていく忍耐力が必要なのです。

次はブロッコリーについてご報告したいと思います。

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