手間がかかって
すぐに食べられないと思われがちな豆。
乾燥豆は水につけ置き戻してから加熱するのが一般的です。

たいていはひと晩水に浸してから
翌日弱火でじっくりと煮るのね。
豆の状態や加熱時間の把握など
ある程度の慣れは必要ですが、戻した豆を圧力鍋で煮込めば
時間をかけることなく短時間で出来上がります。
普段の豆料理には圧力鍋はおすすめです。
けれどリスクはあります。
豆の皮が圧力でむけてしまったり、煮崩れてしまったり。
豆を熱湯に漬けて浸水させ、
できるだけ加熱時間を短く、きれいな状態で煮上げる方法をご紹介します。
豆を熱湯でふやかしてから煮る
作業はとても簡単で気軽に試せます。
鍋にお湯を沸かしてその中に洗った乾燥豆を入れて8~10時間戻します。
鍋は温度が下がりにくい3層鍋や土鍋などの厚手がおすすめです。

アツアツの鍋を丸ごと厚手の布で包んで
冷めにくくするとさらにいいわよ。
鍋を毛布やタオルに包んで冷めにくくすれば
きっちり保温できてさらに良し。
水で戻すよりもふっくらした状態になりますから
煮込む時間が短縮できます。
花豆など大粒の豆は充分に戻してから加熱する必要があるので
戻した豆が硬かったら、鍋をいちど沸騰させて
最初の時と同じように冷まして柔らかくします。
充分に柔らかくなっていない状態で砂糖を加えると
硬い煮豆になってしまいます。
戻した豆はごく弱火、
ふつふつと豆が小刻みに動く程度に調整します。
豆の中でも、いんげん豆は煮崩れしやすく難しいです。
ちょっと油断すると豆がぼろぼろになって悔しい思いをするのです。
難度の高いいんげん豆も
熱湯で戻してから弱火で煮ていけば成功する確率はぐんと高くなります。
豆料理に保温できるポットやスープジャーを活用する
少量の豆を煮たいときは鍋を使わないで
ポットやスープジャーなどを使うと保温時間が長いですから便利です。
豆は浸水させると膨らみますから
保温容器の5分の1~4分の1くらいの容量で
お湯を許容ラインまで注ぎます。
400ml程度のスープジャーならば乾燥大豆50gくらいが目安です。
夜に豆を入れて熱湯を注ぎ、ひと晩おけば柔らかくなって料理に使えます。
豆を取り出してまだ固い場合は中身をお湯を捨てて
もう一度熱湯を注いで保温します。
サラダにするなら充分に柔らかくなるまで時間を置きます。
充分にふくらんで出来上がる豆は倍の量、100gくらい。
いんげん豆はもう少し短めでも柔らかくなります。
たっぷり量を作りたいときは電気を使わない保温鍋です。
沸騰させてから8時間経過後も
ホカホカ80度近くの優秀なスロークッカー
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新豆と古い豆、豆の種類で加熱時間は変化する
1年経過した豆と比較して
その年に収穫された新豆は火の通りが早いです。
2年もの3年ものになると
ひと晩の吸水では充分に戻らなかったりします。
豆のしわがなくなってふっくらするまで様子を観察しながら戻します。
豆の加熱時間も長めになります。
少々手間はかかりますがしっかりと戻して
気長に煮ていけば美味しくいただけます。
◇
豆は茹でる、煮るだけでなく
戻した豆を蒸す方法もあります。
蒸した豆は成分がお湯に溶け出さないですから
栄養を逃さずうまみが多く、やみつきになります。
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