収穫間近の豆、栗豆は超個性的な在来種

野菜

適度な降雨で豆は順調に生育しています。
去年は多くの品種を作りすぎて収集つかなくなり、
ことしは少数精鋭でいきました。

竹竿を使用するつる性の豆の管理は思いのほか厄介です。

支柱たても大変ですし
強風で倒れそうになったり
手が届かない上の方に豆がたくさんできたり。

ついにことしは支柱を短く、180cmにしました。
理想をいえば210cmを使いたいところですが
無理をできるだけ少なく、体の負担を少なくしたいと思いました。

特に花豆は上に伸びきれないと文句をいっているように
例年より葉をたくさんつけてぎゅうぎゅう状態です。

少し妥協をしても作り続けていきたいです

畑仕事は全て几帳面にやりすぎるとうまくいきません。
柔軟さを持ちつつ何を一番優先するのか常に考えていないと
体がもちませんね。

豆は在来種を中心につくっています。
その土地に合っていて何世代も継承されて作り続けられてきた豆ですが
F1種が主流になっている現在では農家から見放されています。

つくりやすく均一なみための、
商品価値のある効率的な豆が市場のほとんどを占めて
忘れ去られてしまった豆といえます。

在来種の豆の中でも栗豆はかなり風変わりな豆です。

みためいまいちな栗豆は濃い味のいんげん豆

栗豆はいんげん豆の仲間です。
けれど全然、いんげん豆っぽくない不思議な豆。

栗豆

大きさかたちはいびつでバラバラ、一部が少しへこんでいたり、
手触りもつるつるだったり、ザラザラだったり。
色も濃紫赤色だったり、茶色っぽかったりと自由気ままです。
在来種の極致といえます。

栗豆

そういえばお気に入りの調理用ミニトマトのボルゲーゼもこんな感じで
みためバラバラです。

火が通りやすくすぐ煮える金時豆や白いんげん豆。
花豆もいんげんの仲間ですが、
こちらは大粒なので長時間煮るのは致し方なし。

栗豆は金時豆ほどの大きさですが水に浸す時間は長め、
火の通りが悪く弱火で長時間煮る必要があります。

 

ほんとにいんげん豆なの?

と思わずにはいられません。
冬、ストーブの上で気長にじっくり調理するのにぴったりな豆です。

煮あがったくり豆はホクホクでくりに似た濃い味です。
塩味で煮たり、甘めに味をつけたりして楽しんでいます。

栗豆

肉料理の付け合わせも相性がいいです。
ついでの豆、という感じではなくて存在感があるしっかりした豆なのです。

今日の畑から

遅く植えたトマトはたくさん実をつけて
トマトソース作りに不自由しません。今が最盛期ですね。

挿し木を植えつけたトマト苗はまだ実が青く
ちょっと間に合わないかも…です。

美しい縞模様のレッドゼブラトマトは酸味がしっかりあって
実が充実しています。
たくさん取れたから、トマトソースにしてみよう!と思い立ち
作ってみました。

煮詰める時間は予想通り短時間ですみました。
ですが酸味が目立ち酸っぱいトマトソースです。
パスタにはちょっと厳しいけれど
ドミグラスソースのシチューや、スパイスたっぷりなカレー料理に使えそう。

どうも、酸っぱいトマトというのは嫌われるようです。
酸味はあるけれど味がしっかりしているからいいや、
と思う私に共感してくれる人はあまりいません-_-;

酸っぱいトマトには砂糖を入れないとね。

と言われて大ショックでした。

明日から10月、そろそろ待望の秘伝豆が収穫できそうです。

 

 

 

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