思わぬ失敗から学んだトマト栽培の真実

トマト

栽培したトマトは生でも、もちろん食べますが
トマトのほとんどは加熱してトマトソースづくりに回されます。

何年か前に探し当てた加工用ミニトマト、ボルゲーゼを中心に
細長く赤いトマトに金色の模様が入るアーティサンブラッシュタイガー、
トマトに縞模様が入って美しいレッドゼブラ、ブラックゼブラ、
酸味と甘みのバランスが素晴らしいトスカーナバイオレットなどを作っています。

イタリアやフランスの品種がほとんどです。

これらのトマト達は甘いだけではなく味に複雑さがあり
きっちりと自己主張をして食べ飽きることがありません。

例年のこの時期はトマトソースづくりで忙しいはずなのですが
まだソースづくりに取りかかれていません。

トマト収穫が始まったばかり、だからです。

トマト栽培、例年は

3月下旬から4月上旬あたりに種まきをし、
ある程度大きくなったら黒ポットに株を移して成長させます。

そして6月上旬頃、
畑につくった畝に黒マルチをして苗を植えて
ビニールをかけて保温、温度を上げます。

初収穫は7月下旬~8月上旬。
収穫のピークは9月に入ってからで
9月いっぱいは収穫できます。

トマトソースづくりは9月、
猫の手も借りたいわ。

トマト苗づくりに失敗する

今年は種まき、発芽は順調にいったものの、
黒ポットに苗を移してからの様子が変でした。

苗の徒長がひどく、ひょろひょろ状態で茎が太くなりません。
例年もそれほど立派な茎ではないですが
それにしてもありえないくらい細くて力不足の苗になってしまいました。

5月下旬になってトマト苗を植えなくてはと思ったものの、
納得がいかず全て破棄しました。

「やってしまった…」
トマトの苗づくりの失敗、初めての経験でした。

しょんぼりして畑に行き見渡せば
去年のトマトのこぼれ種から芽が出て
あちこちで小さいながら太い茎で育っています。

納得いくトマトの苗、見つけた!

遅れること3週間、ようやく畝に小さなトマト苗を植えたのでした。
しかし問題があります。
トマト苗の品種がわかりません-_-;

一番多いのは加工用トマトのボルゲーゼですが
こればっかりはある程度大きくならないとわかりません。

畑にボルゲーゼの種を直まきしよう。

一番多く使うボルゲーゼが少ないと困ります。
だめでもともと、と6月中旬に種まきしました。

すでに気温は高めに推移していました。
ビニールで覆う必要もなくトマトは順調に育ちました。

時期がはずれたトマト栽培ですが
観察していると枝の暴れが例年より少なく大きめの葉が多い。

さすがに青い実をつけ始めてから
赤く熟すまでは同じくらい日数を要しましたが

なんと8月24日に初収穫できました。
例年よりひと月遅れですが、味に格段の違いがあります。
最初から味が濃くて最盛期のトマトの味なのです。

 

ああなんてことなんだろう、
今までの
トマトの種まき→黒ポットで生育→畑の苗植えと保温全て必要なかった??

晩秋にトマトの実から種を取り
品種別にわかるように畑に植えておけばいいってこと?
春になって暖かくなり、トマトが芽吹いて茎がしっかりしたら
畝に植えたらいいんじゃない。

待てよ、
このパターンほかの野菜にもあったよな、
私ってホントに…

学びきれなかった自分に意気消沈。
されどやはり、失敗は成功のもとなのですね。

冬の間、トマトの種は寒い畑で眠りにつき
春になって目を覚ます、力がみなぎっているのしょう。
種のパワーの違いを感じました。

こんな方法が広まったら
アグリビジネスチャンスが激減しますよね~

楽できるところは楽をして
栽培の本質、見逃してはいけない部分を
きっちりとみていくことが大切です。

 

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