カモミールティー、ほんとは美味しかった。美味しくない原因は

ハーブ

えっと確か、
ハーブのカモミールよね

何年か前の春、
カモミールのこぼれ種がどこからか飛んできて
畑のいたるところ、通路にまで芽を出していました。

様子を観察していると
地べたに這いつくばるように
細かい葉を伸ばして生長していきます。

なかなか上方向に伸びず
面積を広げていくカモミールは
踏まれたり雑草扱いにされ抜かれたりしながら
それでもめげずに毎年芽を出し続けます。

踏まれても強いといわれるローマンカモミールだけれど
しょっちゅう踏まれ続けていたらさすがに花は咲かずじまいです。

幸いにして邪魔にされずに生き延びたカモミールは
やがて小さなマーガレットのような可憐な花を咲かせます。

風にふんわりとゆれるカモミールの花。
葉っぱや花に手で触るとほのかにりんごの香りが広がって
畑仕事の疲れを癒してくれます。

リラックス効果があるカモミールティーは
人気のハーブティーです。

最初のカモミールティーとの出会いは
ちょっと残念でした。

頂き物だったカモミールティーは
癖があっておいしいと感じることはなくて残念な飲み物でした。

それから何度か
カモミールティーを飲む機会がありましたが
それほど心動かされる味ではなくて。
しばらくカモミールティーとは疎遠になりました。

そんなことがあり畑のカモミールを見ても
花をめでるだけ。

やはり気になる…
うちのカモミールで試してみようかな

ようやくハーブティーで飲んでみようと
花を摘んで乾燥させカモミールティーを試したのは
つい最近、去年のことでした。

少しずつ水分が抜けて小さくなっていく花。
愛らしい外観で見入ってしまいます。

苦手意識があったカモミールティーですが
実際に飲んでみると以前飲んだ味とは別物でした。

パイナップルとりんごをミックスしたやさしい香り。
透き通ったきれいなレモン色。
飲むと甘みが口いっぱい広がります。
夏を感じさせるすてきなハーブティーです。

ひとり分、
ティースプーン山盛り1杯、2分抽出です。
抽出時間はもう少し短くてもよいかもしれない。

カモミールには
ローマンカモミールとジャーマンカモミールがあります。
我が家のカモミールはローマンカモミール。

苦味が出やすい
などと言われるローマンカモミールですが
全然そんなことがありません、柔らかくて優しい味です。

中央の黄色い花の部分が盛り上がっているのが
ジャーマンカモミールです。
花の部分にカモミール特有の香りがあり
葉っぱなどほかの部分にはないらしいです。

カモミールティーが美味しくなかった理由は

市販のカモミールティーが美味しくなかった理由を考えました。

・栽培環境に問題がある
・自然乾燥ではない
・カモミールティーが古い

ハーブを何種類かつくってみて思うのは
やはり土の環境は大きいかなと。
癖やあくが強く出て本来のよさを損なってしまう。

カモミールを栽培する時に注意したいこと

品質の良いカモミールを家庭菜園で咲かせるには
オーガニックの土を手に入れ
農薬や化学肥料を使わずにつくって下さい。

カモミールの栽培場所を決めたら
30㎝深さに掘り下げてオーガニック培養土を入れて種まきします。
プランターの場合はそのまま土を入れます。

たくましく生命力旺盛なカモミールは
太陽が大好き、陽当りの良い場所で育ててください。

雑草対策にグランドカバーとして
カモミールを使うという手もあります。

葉っぱは細かい針状できれいな緑色、
踏んでも枯れないですし、良い香りがします♪
いつも雑草が生えるところをカモミールに置き換えます。

踏みつけていたら
花はふつう咲きませんけれど

 

見つけた!
踏みつけられても
けなげに花を咲かせているカモミール
かわいそうで胸がチクリとしました。

 

花が咲き終わっても引き抜かずに
そのままの状態にしておくと種ができます。種取してもよいですし、落ちた種は翌年芽を出しますよ。
黒い小さな針状のものがカモミールの種です。

roman-chamomile

晩秋が過ぎ、畑仕事がひと段落する初冬の頃
ふわり香るカモミールティーがなぜか恋しくなります。

 

ハーブ
シェアする
北の樹木をフォローする
北の樹木農園 自分流を追究する暮らし ~野菜づくり、料理を楽しみながら~

コメント