花豆、虎豆、シャチ豆の栽培方法

花豆・虎豆・シャチ豆

花豆、虎豆、シャチ豆など竹竿が必要で、大きく育つ豆類の育て方をご紹介します。

豆のサイズが大きい品種を栽培するときには竹ざおが必要です
竹ざおに伸びてきた豆はつるをからませながら成長していきます。

 

・畝と苗の植え付け

幅80㎝程度の畝を作り、苗(種)を40㎝間隔で左右両側に植えていきます。
直径10㎝ほどの穴を掘ります。しっかり潅水してポット苗を植えつけます。
支柱には竹竿2mを使用します。
向かい側同士の竹竿を上部で交差させてひもで結びます。
苗を竹竿にひもで固定します。1本の竹竿に1、2本の苗を巻きつかせて育てます。

つるの伸ばしてきた豆はうまくさおに絡んでいくとはかぎらず、
最初は人が誘引してあげます。
作業をせずにいると地面を這いほかの野菜や雑草にからんだりします。

上の写真はポットに種まきして移植した黒花豆です。(2020年7月11日)
直播よりも全体的に小さめですが、1か月もするとそん色なく大きくなります。

 

・追肥と管理

苗が畑で成長し始めるまでは水やりをします。
北の樹木農園では豆の成長が急速になったら米ぬかをまきます。

花が咲き始める頃にも米ぬかをまきます。
豆類は週に1、2回、玄米乳酸菌発酵液を1000倍に薄めて根元にまいています。
米ぬかと乳酸菌を使い無農薬で問題なく栽培できます。

夏になるとつるが伸びていきますからつるが垂れ下がらないように
巻きつけ、竹竿がぐらぐらしていないか注意を払うことが大切です。

風の強い地域では竹竿をしっかり固定するために横方向にも、
竹竿を結び付けた方が安心です。

・収穫

収穫は秋、9月中旬~10月中旬です。
緑色がかったさやが黄色から茶色に変色してカラカラ状態になるまで乾燥させてから
収穫します。糖度を上げるためにも充分畑で乾燥させると出来栄えがよくなります。

収穫したさやは中から豆を取り出し、ビニール袋に入れ、
空気を完全に抜いて冷暗所に保存します。

収穫した豆の質をチェックする

収穫してさやから取り出した花豆を観察してください。

良質な花豆はつぎの特徴があります。

・豆の表面につやがありなめらかな形をしている。

・豆に凹みなどがなくいびつでない。

・手のひらに乗せて重さをチェック、均一で充分な重さがある。

チェックして不合格になった豆や縮んでかたくなっている豆は
うまく成長できなかった豆です。水に戻してもしわが取れず食感が悪くB級品です。

収穫時に未熟だった豆は

収穫時に鞘が青い状態の豆が残りましたら、豆をゆでたり煮たりして食べます。

乾燥が不充分だったり未熟な豆は室内で乾燥させるよりもゆでて食べます。
何度か室内乾燥を試みましたが良い状態に乾燥させることはほぼ不可能、
硬くなったり軽くなったりと良質な乾燥豆になりません。

 

 

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