今日はコーヒーを焙煎しました。
コーヒーを焙煎する時は
あらかじめ豆の種類を決めて
欠点豆を取り除く作業をします。
これらの作業は焙煎当日にすることはなく
数日前に行います。
まとめてすべての作業を一気にすると
長時間に要しますから疲れてしまい、
気を使う豆の焙煎に集中できなくなります。
前回に焙煎したコーヒーを飲みながら
なんとなく、次はこの豆を焙煎しようと
考えがまとまっていきます。
今回焙煎した豆は3種類、合計1キロほどです。
1.ブラジル パッセイオ イエローブルボン
2.コスタリカ ナンシー農園
3.4種ブレンド
ブラジルとコスタリカは中深煎り、4種ブレンドは深煎りです。
夏の炭火でのコーヒー焙煎は火力調整が大変難しいです。
火力が強くなりやすく
炭の量、焙煎する時の火までの距離を調整しながら
いつも四苦八苦します。
前回は火力調整がうまくいかず、
納得のいくコーヒーに仕上がりませんでした。
目指すは
繊細さと豊潤を併せ持った透明感のあるコーヒーです。
炭火焙煎というと「深煎り」というイメージがありますが、
中煎り~深煎りまで焙煎します。
中深煎りが一番得意とする焙煎です。
1回の焙煎は400グラムほど、
出来上がり量は焙煎度合いにもよりますが
2割前後減り、330グラムほどになります。
汗をかきかき、炭火の前に張り付いて
手動でコーヒー豆が入った焙煎機を回し続けます。
豆の大きさや種類により、早さを調整し
火力に心を配ります。
焙煎終了の判断は豆の状態を目で確かめ
香りの変化をキャッチして決めます。
1回の焙煎に25~30分ほど、それを3回行いました。
機械で焙煎するよりも長時間の焙煎です。
少量で少し時間をかけて焙煎すると
繊細さが豆に加わると長年の経験から学びました。
急いではいけないのです。
今回は4種ブレンドが心配でした。
たいていは4種類の豆を別々に焙煎してから
ブレンドするのですが、
予め決めた4種配合でうまく焙煎できたら、
これやってみたいとずっと思っていました。
使用した豆はコロンビア、ブラジル、イルガチェフェ、マンデリン。
豆の大きさが種類によって違いますから
うまくできるかどうか、なのです。
できあがった豆をチェックすると
煎りムラはなく、なんとかうまくできているようです。
味のチェックは明日です。
今一番気に入っているコーヒーは
パナマ、エスメラルダ農園のダイヤモンドマウンテン。
品種はティピカ、ブルボン、カツアイです。
中煎りよりほんの少しだけローストすると
絶品の香りと味わいです。
けれど焙煎がむずかしい夏にはやりません。
夏が終わり、にぎやかだった庭の虫たちの声が聞こえなくなると
「さあ、ダイヤモンドマウンテンを焙煎しよう」とうきうきするのです。