きゅうり栽培、大量に取れた時の料理と保存方法

野菜

きゅうりの栽培は難度が高い野菜です。

種まきから始める場合は発芽までは順調に行っても
育ったきゅうり苗を畝に定植し
順調に生長し始めるまでが最初の難関です。

次は気温が上がらず寒さで苗がしおれたり
生長がとてもゆっくりだったり。

それに懲りた作り手の方々は苗が途中でだめになることを想定して
多めにきゅうりを栽培することになります。

きゅうりの花が咲き始めたら

ようやく順調にきゅうり苗がすくすくと育ち始め
やがて花が咲き、実がなり始めます。

なんとか順調にきゅうりが出来始めた
ひと安心ね。

と喜んでいるのもつかの間、
気温上昇とともにたくさんきゅうりが出来始めます。

適宜、花を摘むなどして収穫量はある程度減らせますが
その加減が難しい。

気温の変化や強風豪雨、あるいはツルが急激に伸びすぎて
突然できなくなり
あっという間に終わってしまったりするのです。

ですからたくさんきゅうりができる状態は
ある程度やむを得ないことでもあります。

我が家のきゅうりはおいしいけれど…
収穫が多すぎてとてもじゃないけれど
食べきれないのよね。

大量収穫したきゅうり、なんとか食べきりたいですね。
どんな料理にしましょうか。

きゅうりが大量に余った時の料理方法、保存方法

まず最初に、
きゅうりを毎日消費できる量には限度があると肝に銘じることが大切。

きゅうりだけ毎食食べ続けるなんて
まさかできないもの。

基本は、料理で食べきれない分を
負担のかからない無理のない範囲で保存する、です。

大量きゅうりのレシピ

きゅうりといえばサラダでしょ?

サラダで食べるきゅうりの量は意外と少ないです。
レタスやトマトなどほかの野菜が一緒にありますから。

きゅうりだけのサラダという手もありますが
ドレッシングをあれこれと変えても、はっきり言って飽きます。

生でバリバリ食べるのもありですが、
食事できゅうり1本食べるのはちょっときつい…

ぬか漬けなどの漬物という手もありますが
大量には食べられませんね。

きゅうりの酢の物

きゅうりのかさを減らせて
手早くつくれる酢の物がイチオシです。

・材料
きゅうり、塩、粗糖、酢、昆布

スライサーできゅうりを薄切りにして
塩少々、粗糖、酢、昆布を加えて味をなじませます。

きょうは30㎝級の大物きゅうりを縦半分に切り作ってみました。
中の種がさほど大きくなかったので問題なし。

普通サイズきゅうりの3本ほどは優にありそう。

ひとりで半分量は食べられます。
きゅうりに合わせてわかめなどを入れるとボリュームが出ます。
シラスや梅干しを加えたりしてアレンジするのがおすすめ。

きゅうりを酢の物に、と思いましたが
ようするにスライサーで薄くし塩でかさを減らす、
この状態で味付けをすればよいですね。

キムチ味に、マヨネーズ&ツナ味に、ごま油酢醤油など
飽きないように変えるのも手です。

そうそう、きゅうりを切ると中がスカスカに白くなっているものがありますね。
食べてもおいしくないですから取り除きます。

人差し指と親指できゅうりをつまんでみて
ふにゃふにゃしているのがそれです。

きゅうりの酢醤油漬け

我が家の夏の食卓の定番、きゅうりの酢醬油漬けです。

・材料
きゅうり、しょうが、長ネギ、唐辛子、昆布
酢、しょうゆ、塩、粗糖

きゅうりを食べやすい大きさの拍子切りにし
しょうが、長ネギを千切りにしてジップロック袋の中に次々と入れていきます。

昆布と鷹の爪をさらに加えて
塩、しょうゆ、酢、粗糖を適宜入れて袋を閉じて全体がなじむように混ぜます。
翌日から味がなじみ食べられます、冷蔵庫で保存します。

4、5日は美味しく食べられます。

大量のきゅうりを保存する きゅうりの塩漬け

きゅうりを少量ずつ、取れるたびに容器に入れて塩漬けしていく方法をご説明します。

きゅうりの下漬け

塩漬けする容器、重石を準備します。
重石の重量ですが
一般的には漬物樽の重量の半分程度の重量と言われています。

目安としては、漬物樽の容量の約半分の重石です
漬物樽20型(20kg相当)ならば約10kgの重石。
ですが日々漬けていくやり方なので最初から10㎏はなくてもOKです。

重石には塩を利用しています。
厚い袋を二重にして最初は塩を5㎏ほど入れて内蓋の上に重石として置き
きゅうりのかさが樽の半量くらいになったら塩を10㎏に増やすという
適当なやり方ですが問題ありません。

1.容器の底にあら塩をぱらぱらと底が見えないくらいに振りかけます。

2.塩漬けするきゅうりの重量をはかります。

3.容器の中にきゅうりを並べ、重量の20%の塩をふりかけて加えます。

4.2と3をくりかえしていきます。

漬け始め2、3回めくらいまではきゅうりからしっかり水分が出ていることを確認します。
水分が出ていない場合は、重石が軽いか塩の量が足りない可能性があります。
きゅうりの漬け液がたっぷりとあり樽のふたの上まで上がっていればよい状態です。

白カビ(産膜酵母)が出ている場合は軽く取り除きます。
空気が入り込まないようにビニール袋などでしっかり樽を覆います。

最後きゅうりを漬け置いた状態で
1週間ほど経過すれば塩出しをして食べられます。

長期間保存する場合は
もう一度塩漬けをし直します。

きゅうりの2次漬け

樽の中のきゅうりを取り出し重量をはかり、15%の塩をふって再度、漬けます。
1年近く保存できるようになります。

1.きゅうりを樽から取り出す。

2.樽をきれいに洗う。

3.きゅうりを再度樽の底に並べて入れ
まんべんなくいきわたるように塩(重量の15%)をふる

4.内蓋をして重石をのせる

5.翌日、水が蓋の上に上がっていることを確認する
水が上がっていない場合はふたの上まで浸かるように水を加える。

6.ビニール袋などで空気が入らないように樽を覆う
時々きゅうりの状態を確認します。
白カビが発生していたら取り除き塩をふた握り程度ぱらぱらと加えます。
1か月ほどで完成です。

きゅうりを取り出して状態を確認します。
手に持って指で弾力を確かめます。
きゅうりがぶよぶよしていたら失敗です。

うまくいかなかった原因として考えられるのは次の2つです。
・塩が足りない
・重石の重量がたりない

塩分は多すぎても塩抜きするので問題ありません。

きゅうりを干す

きゅうりを5ミリ前後の厚さに切り、
出てきたきゅうりの水分をふきんで拭いてネットの中に並べて干します。

1、2日干せばセミドライに仕上がります。
きゅうりから水分が抜けてかなり小さくなります。

きゅうりを干して小さくなっても味はどうなの?
と最初は心配でしたが

干したら、しんなりコリッの歯ざわりで
青っぽさが激減して甘くなったわ。

びっくりしました。美味しい、の一言です。
前にご紹介したきゅうりの酢醬油漬けを、
干したきゅうりで作ったら…もう、最高です♪

干したきゅうりといってもセミドライですから
保存は冷蔵庫で。
冷凍もできるかな、試してみよう。

きっときゅうりの保存方法は
まだほかにあるのではないかと思います。

愛情込めてつくったきゅうりを長く楽しみたいですね。

 

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