ズッキーニを栽培していると、
先端付近が腐ったり溶けたりする場合があります。
小さなズッキーニに見られる場合が多いですが、
ある程度の大きさに成長しても腐っていないけれど
先がやや細くなっているズッキーニもあります。
原因は虫や風などによる受粉がうまくできていないから。
回避する対策は、ズッキーニのおしべをめしべにつけ人工受粉することです。
作業はできるだけ午前中の早い時間(遅くても10時くらいまで)に。
雨の日は、めしべおしべが濡れていてうまくいかないです。
観察していると実が下葉付近にできるものほど腐る割合が高いです。
虫類が少ない、またズッキーニの株数が少ない場合は
着実に実をつけるために人工授粉は欠かせません。
下の写真を見てください。
一見すると同じようですが一番左側のズッキーニは受粉失敗のケースです。
先端に行くほど細くなっているのが特徴です。
その部分を触ってみると実に充実感がありません、ふにゃふにゃしています。
切ってみたらスカスカでした。
同時にとたくさん実をつけるズッキーニ対策
品種によっても違いはありますがズッキーニは同時にたくさん実をつけます。
一気に実をつけさせると株に負担がかかり収穫時期が短くなります。
適宜間引いてひと株に一度にたくさん実らせないように意識して栽培します。
ズッキーニの体力保持のため、最初の1番花~3番花までは実をつけさせずに摘み取ります。
病気予防のためのズッキーニの葉の整理
ズッキーニは成長が早くなると葉がたくさん生い茂り大きくなります。
まず直接地面に接している葉は取り除きます、雨による泥はねで病気になりやすいからです。
そして実を収穫したらその下1番目の葉、2番目の葉を残して切り落とします。
葉が混み入っていると風通しが悪くなり生育が悪くなります。
ズッキーニの収穫
ズッキーニを収穫するときは付け根をハサミでカットします。
ズッキーニの皮は傷つきやすいですから収穫時、収穫後共に丁寧に扱います。
自家採取種のズッキーニの特徴
一昨年採取したズッキーニの種はロマネスコとボロネーゼの交雑です。
細長いロマネスコとボロネーゼを足して割ったような形、
皮はボロネーゼのように薄くデリケート、味はジューシーでボロネーゼゆずりです。

右側2本が交雑品種で
左側2本はロマネスコです。
予期せずして生まれた交配種のズッキーニですが繊細な味が気に入っています。
今年の種取り、果たして同じようなズッキーニを授けてくれるのでしょうか。
ズッキーニ、10月まで収穫し続けることが目標です。
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